2006ドイツワールドカップ観戦記
2006年6月

■6月28日〜デュイスブルグ・カーサアズーリへ

 ああ、観戦も終わっちゃいました・・・(寂)。帰国は29日の夜便なので、今日と明日の夕方まではまったくのフリータイムとなりました。先日からケルンに泊まっていた私達ですが、ケルンからはアズーリのキャンプ地であるデュイスブルグまで電車で30分くらいなのです。行ってみますか?アズーリのキャンプ地へ!

 しかし、ドイツ入りしてからというものまったくパソコンと縁がなかったため、今日のアズーリのスケジュールがどうなってるのか、全く知りません(^^;)。私がぼんくらだっただけかもだけど、街中にネットカフェも全然見当たらなかったような・・・。ドイツではT-comの“ホットスポット”(無線LANでの接続ポイント)が主流になっていて、もしかしてネットカフェって下火なのかしらん?

 まぁダメ元でもいいや、とデュイスブルグに向かいます。中央駅で降りてみますが、別に「歓迎!イタリア代表ご一行様!」とか、「イタリア代表キャンプ地、デュイスブルグ」とかいう垂れ幕もなく(笑)、なんだか静かな感じです。うーーん、困った。

 とそこに、アズーリのTシャツを着たお兄さん発見!彼はイタリア人でキャンプ見にきたに違いない!と近寄って「イタリア代表のファンですか?」と聞いてみました。すると返事はノー。僕はドイツ人だからね!」とのこと(^^;)。そ、そーなんですか?んじゃその紛らわしいTシャツは何?!
しかし、ここでひるんではいけない!

 私「イタリア代表の練習はどこでやってるか知ってますか?」
 彼「あー。WEDAUってところだよ。ここから近いはず。駅のインフォメーションで聞いてみたら?」

・・・とりあえず一歩前進です。駅の中に戻り、インフォメーションを探そうと思ったのですが、ちょっと催してきたのでトイレタイム。すっきりして戻ってきたところ、ダンナが壁に貼ってある地図の前でなにやら日本人の男の子二人と話してます。ここからは彼ら(O君とY君)が救いの神となってくれました
なんでも、彼らが地元の人に聞いたところによると、ローカル線で1駅行ったところの近くにスタジアムがあって、そこがアズーリの本拠地らしいと判明。電車は5番線から出るんだそうです。ありがとう!一緒に行こう!てことでここからは4人連れに。

 程なくやってきたローカル線に乗って隣の駅へ(車内ではドイツ人のおばちゃんが、降りる駅はここよ、と親切に教えてくれました)。はて、こっからはどっちへいったものか。さっき見た駅構内の地図を思い出して方向にあたりをつけ、歩き出してみました。
とはいえなんとなく不安です。するとO君が、今度はその辺を散歩をしている近所の人に話しかけて聞いてくれました(だいたい方向はあっていた。さらに突き当たりの信号を左折すると到着することが判明)。さすが男の子、行動力あるねー。

 歩くこと10分あまり、遠くの方にイタリア国旗がちらっと見えました。「あ!あれがきっとカーサアズーリだ!」と私。しかしそれは全く関係ないカフェだったのですが(笑)。とにかくその国旗のカフェのそばに立派なスタジアムがあり、そこには青いシャツを来た人だかりがあります。やった〜ビンゴ!これこそカーサアズーリだ!

 しかし、カーサアズーリは一般人立ち入り禁止の様子。結構ガードが固いです。集まっていたサポーターの中からは、

「Casa Azzurri, Vaffan○ulo」(カーサアズーリのく○ったれ)

の歌声まであがる始末(^^;)。
今、イタリアのサッカー界は、カルチョポリ(審判をめぐる不正疑惑)で大騒ぎ。イタリア国内でのキャンプ中も選手にブーイングが浴びせられたりしてたので、全体的にぴりぴりムードなのは仕方ないのでしょうけどね。

 中ではなにやら記者会見をやっているみたいですが、防音の厚いガラスにさえぎられて誰がいるのかも何をやっているのかも、全然わかりません。大体今日のスケジュール自体もさっぱりだし(調べて来いよな>自分)。
 と、ちらっと人ごみの間からペルッツィの顔が見え、選手が会見しているらしいことはわかりました。ほどなく会見は終了した様子。会見していた選手が出口に向かってくるようです。
 どこからともなく「ネスタ、ネスタ!」という声が聞こえました。え?ネスタがいるの?するとガラスの向こうに見えました!ホンモノのネスタがこっちに向かってきます!!ひゃー!ラッキー!!

ちらっと見えたペルッツィ
ネスタが出てきたー!
どれがネスタかわかります?

 その時いたのは、中が見えるように建物のガラスそばだったので慌てて通路の方にポジションを移します。でも、先に通路そばに陣取っていたイタリアのお兄ちゃん達はみんなデカイ!(てか、私が小さい)。生ネスタはチラっチラっと見えるだけ。カメラは普通には撮れないので、上に差し上げて適当にばしばしシャッターを切ってみます。

 ネスタは通路でちょこっとサインしたあと、すぐ迎えの車に乗り込んでしまいました。でもその中で随分長くサインをしてあげていました。わー、すごい人ごみ!とても近寄れません。そこに今までどこにいたのかダンナ登場。

ネスタのサイン、もらっちゃった!お前、なんかサインしてもらうもの持ってない?」

ありますともさ!
ネスタの写真をプリントアウトしたものを、こういうときのためにばっちり用意してあったのです。ダンナは私からそれを受け取ると、もう一度サインを貰おうとする人ごみにアタックしていきました。私も自分で行きたかったのだけど、写真を撮るほうに専念した(といってももう結果的にその時点では全然撮れなかったのですが)ためダンナに任せてしまいました。

そして、ダンナは無事写真にネスタサインをゲットして戻ってきて、今度はO君Y君のTシャツを手にもう一度アタック・・・(^^;)。無事O君のTシャツにもサインを貰ったそうですが、Y君のシャツを差し出したところで係りのお兄ちゃんに止められたそうです。Y君ごめん・・・。

あんた、3度もネスタにサインしてもらったのかい・・・(脱帽)。

私が撮ったネスタ
こちらはダンナ撮影
こっちもダンナ撮影
ダンナよ、頑張った!褒めて進ぜよう
この写真をプリントしていってサインしてもらったのが
↓これ
カーサアズーリ
(本来は地元のチームMSVデュイスブルグのホームスタジアムです)
用意していってよかったー!!

*このネスタ生写真・サイン写真の大きなサイズは、ろーみーさんの
「Zefiro」で紹介していただいてます。
こちらへGO!

 私は(ダンナが頑張ってたこともあって)サインを貰う人ごみに近づくのをあきらめて、車の前方から車内でサインをしているネスタを眺めていたのですが、かっこよかったですねぇ。歩いてるところもチラっチラっと見えたけど、思ったよりずっと背が高いの。色はやっぱり浅黒かったです。

  ちなみにダンナが最初にサインしてもらったのは、ガイドブック代わりに持っていった「ちびスポルティーバ」。イタリア代表のページを開いて差し出したのに、ページが閉じてしまい、シュツットガルトのページにサインしてくれたそうです(笑)。

 ネスタが行ってしまって、ひと段落(そういえばペルッツィはどうしたんだろう?全然見なかったが・・・(^^;))。もう誰も来ないのかしら?
その辺にまだたむろしているマスコミのお兄さん(イタリアSKYのお兄さん)に、これからのアズーリのスケジュールを聞いてみます。お兄さんいわく、

「もう今日はここでは何もないよ。17時から練習だけど非公開。練習スタジアムはちょっと遠くてここから車じゃないといけないヨ。車?違うの?じゃあちょっと難しいかも。今はアズーリはホテルだよ。ホテルは中央駅の方に行ったところにあるけど(ランドハウスミルザーホテルですね)、一般人は入れないようにしてるからね」

と、親切にいろいろ教えてくれました(イタリア人って親切だなぁ)。

 ネスタ登場でかなり満足していた私。それならもうここにいてもしゃーないか、ということで撤収しました(ホテルまでいってみてもよかったのですが、周辺は高さ2mのネットだか幕だかが張ってあるって聞いてたしね)。
カーサアズーリ滞在時間わずか1時間あまりでこの幸運!こんなこともあるんですねぇーー。

<後日談その1>
27日夜から、なんかユーベのオフィスの建物とペッソットの顔写真がニュースに出てるなー、と思っていたのですが、帰国してから
大変なことになっていたことがようやくわかりました(ドイツ語なんで内容わかってなかった)。
当然会見でもこのペッソットの件は話に出ていた模様。しかもネスタ本人だって、ケガでウクライナ戦に出場できないという状況下。とてもサインなんて気分じゃない日にサインをおねだりしてたのですね・・・。ゴメンねネスタ。サインしてくれてありがとう。

<後日談その2>
試合の翌日はオフになることが多いのですが、私達がブラジル-ガーナ戦を見ていた27日、前日試合だったアズーリは半日オフだったそうです。オフはデュッセルドルフにショッピングに行く選手が多いので、デュッセルドルフのブランド街で張ってると会える可能性が高かった模様。もしイタリアがE組2位だったら27日が試合で、28日がデュッセルドルフショッピングデイだったはず。そしたらもっと沢山の選手に会えたかもだったのにね。

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