2006ドイツワールドカップ観戦記
2006年6月

■6月26日〜カイザースラウテルン<イタリアvsオーストラリア> *注:思いきりイタリア寄りです。オーストラリアのことは殆ど出てきません(^^;)。

 さぁ、今日はいよいよイタリア戦です。私にとっては、この試合が今回のドイツ行きのメインイベント!

 カイザースラウテルンに着いたのは14時過ぎだったでしょうか。少し時間が早かったのでその辺をぶらついてみます。ここは小さな街ですが、サポーターであふれかえる通りは壮観。途中グラディエーターみたいな格好をしたお兄さんと一緒に写真撮ってもらいました。「インザーギの大ファンなの」と言ってみたら、「ピッポ、ピッポ、ピッポ、ピッポゴ〜ル♪」となんだか出鱈目な「ピッポゴール」の歌を歌ってくれました(笑)。

カイザースラウテルンの通りはイタリアサポーターであふれてます
グラディエーターばりのお兄さんと一緒に記念撮影
ここはどっかの山寺か?!と思うくらいの階段。
これを上らないとスタジアムにたどり着けない( ̄□ ̄;)!!
果たして“天国への階段”となるか?!

 スタジアムは駅裏の丘の上にあります。一応ブロック分けされた入り口があるのですが、私達は自分のゾーンの入り口に行くのがすごい遠回りでめんどーだったので、近場の入り口から入っちゃいました。こういうのは係員によって融通が利いたり利かなかったりするので、一度ダメでも少し離れたところのゲートからもう一度入るとOKだったりします。あと、ミュンヘンでは試合が始まっていたためおざなりだった荷物チェックが、時間に余裕があったからかこちらではとても厳重でした。リュックの中のポケットというポケット、ポーチというポーチ、全部中を開けて見せなきゃいけなかったのはここだけです。でも望遠レンズを取り上げられることもなく無事会場入りできましたが。

 と思ったら、目の前にはものすごい階段がそびえています。げげっ!もしかして、これを上がるんですか。・・・もしかしなくてもそうです。近道するとこういうしっぺ返しがあるのね(^^;)。それでなくてもカンカン照りで暑い日、汗だくだわよ〜もお。水くれ、水!(荷物検査でペットボトルは取り上げられるので、この時点では水すら持ってない
 なんとか階段も上り終えてスタンドへ。私達が席に着いたか着かないかのタイミングで、選手達がポロシャツ姿でピッチに姿を現しました。わわ!マジマジ?!カメラカメラ!!私はリュックを下ろすのもそこそこにカメラとレンズを取り出して撮影タ〜イム(笑)。

アップ前に一度ピッチに出てきたアズーリ
ネスタとトッティ、なごやかムード
ピッポはACミランでのチームメートである
オーストラリアのカラッツとおしゃべりしてました。

 10分くらいでしょうか?結構長い時間、ピッチの上で談笑していたアズーリ達。出場停止中のデロッシの姿もありました。ピッポは途中から出てきて、ちょっとみんなと話した後メインスタンドにいた誰かの元へ。しばらくそこにいて戻ってきたら今度はカラッツと話し込んで、最後の最後までピッチにいてくれました。でも私の座席はバックスタンドで、真反対だったんだけどね(くすん)。

 そして試合前のウォームアップです。例によって私が撮ったのはこの時の写真がほとんど。写真撮りながらも、あーあやっぱりピッポはいないかぁ〜とか、お!今日はトッティじゃなくてデルピエロスタメンだ!なんてことをチェックしてました。

ウォームアップするカンちゃん
ストレッチ、ストレッチ
水浴びする(笑)ガッツ
今回一番気に入ってるショットかも
アレさま、また髪切ったでしょ?
チームの誰よりも五厘でした

 いよいよ試合開始です。何度も書くようですが、ほんとに暑い一日だったので前半のオーストラリアはちょっと様子見という感じ。イタリアは攻めてましたが、トーニのシュートが外れるなど、惜しいところで決められません。デルピエロの動きがいい感じです。

 結局、双方決め手を欠き、前半は0-0で終了。
後半開始にあたって、ちょっとイヤな予感がしました。後半オーストラリアが攻める方向は日陰なのです。こりゃー策士ヒディンク、日陰をエサにして後半攻めさせようという策略か?と思ったところで
マテラッツィ退場!!( ̄□ ̄;)!!ぎゃー!!

 このマテラッツィの退場でイタリアはDFバルザーリを入れる選択を余儀なくされます。後半スタート時からイアクインタを入れていた(ここが既に「?」なんだけどさ)アズーリ、交代枠はあと1つしかないじゃないか!!しかも後半デルピエロの運動量ががくりと落ちました・・・。向こうの方ではアップするピッポとトッティとバローネが見えますが、う、う〜ん、この展開じゃピッポ投入はないな・・・。ちっ、マテ男め・・・ピッポ投入にはもってこいの(?!)「1点が欲しい展開」だったのに・・・_| ̄|○。

 案の定最後の交代は後半30分:デルピエロ→トッティでした。
マテラッツィ退場後、かさにかかって攻めてくるオーストラリアに防戦一方のアズーリ。でもカンちゃんをはじめとするディフェンス、そしてブッフォンのセーブなどでゴールを割られることなくロスタイムへ。

 10人でこの暑さで延長戦はキッツイなぁーと思ったその時、倒されるグロッソ!
「リゴーレ!リゴーレ!!」後ろのイタリア人のお兄ちゃん達が騒ぎます。やった!PKゲット!!キッカー、トッティ(クッキアイオはせずに普通に)決めた〜〜〜〜!そして間髪いれずに試合終了!

 ふわーー、なんつー劇的な勝利(^^;;;;)。トッティのワールドカップ初ゴールを目撃したんだな、なんてことが頭をよぎったのは、試合が終わってからでした。

国歌斉唱。ピッポはやっぱりベンチ
後半、オーストラリアゴール傍でのファウルの直後
マークにボールをセットしスタートポジションに向かうトッティ
「クッキアイオ(ループシュート)だけはヤメれ」
と全世界で100万人くらいが思ったことでしょう
イタリア、劇的勝利!
カンちゃん&ジージ、男の抱擁
戦いすんで日が暮れて・・ないスタジアム
もう19時過ぎなんですけどね

 嬉しそうに抱擁するカンちゃんや、ユニ交換する選手達を見つめて、ようやく勝利の実感がひたひたとわいてきます。やった〜アズーリ勝ったよ!
残念ながらピッポの出場はならなかったけど、次に勝ち進めばまた活躍するチャンスがあるかもしれないじゃないか!とにかく今は勝った喜びに浸りましょう。

私の前を通り過ぎて帰っていくイタリアサポのお兄ちゃんとも、嬉しいハグハグをし(すげー汗臭かったけど(笑))、私も足どり軽くスタジアムを後にしました。(負けてたら超どんよりだっただろう、と思うとホントによかった(^^;))

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