<2〜3日目> トリノ市内編

 さて、連載2回目にして、ようやくトリノへ向けて出発です。

 今日は台風一過(結局あれは台風だったのか、何だったのかわからずじまいでしたが)、多少風は強いものの非常にいいお天気です。イタリアへは途中アルプス越えをするのですが、この日はいいお天気だったおかげでアルプスの山々がくっきり見えました。雪をいただいた山や山あいの小さな村に見とれていると、機長アナウンスが入りました。「みなさん、左手にモンブランが見えます」。え、左手・・・。くそー私の席は右側じゃい。ほんとどこまでもツイてないったら・・・(^_^;)。

 アルプスを越えたらトリノはすぐ。実に成田を出て36時間かかっての到着でした。心配されたスーツケースもちゃんとあって(どうやら朝8時の便で先に来ていたらしい(^_^;))トリノ市内へタクシーにて向かいます。タクシー運転手の「ボン・ジョルノ!」を聞いて、あぁやっとイタリアについた・・・と実感。ようやく調子出てきました。

 くたびれきった我々ですが、ここでまっすぐホテルには行きません。どこへ寄り道したかは後々お知らせするとして(^^;)、さてホテル。ツアコン(つまりうちのダンナ)に「予約とれなくてあんましいいホテルじゃないよ、残念ながら」と言われていた通り、古めかしく狭い部屋、そしてバスルームはシャワーだけ・・・(T_T)。くそー風呂入りて〜と思いつつ、とりあえず2日ぶりのシャワーを浴びにシャワーブースへ。しか〜し、海外ホテルによくあるタイプの高い位置にくくり付けられてるシャワーヘッドからは、いつまでたっても水しか出てきません。ああいうシャワーヘッドって、自分は濡れずにお湯を出すってほぼ無理だから体はすでにびしょびしょ。寒いのなんのって・・・。うう、ここまでびしょびしょになって結局シャワーも浴びれないのかい?!と絶望しかけたとき、よーやく水がお湯になってきてちゃんとシャワーが浴びられました。マジ、寒くて死ぬかと思った(^_^;)。

 シャワーでさっぱりしたら今度はゴハンです。ホテルからほど近いあたりにレストランが結構あるので、店先のメニューと中の様子を見て適当に入ります。オーダーしたメニューは「魚介類のサラダ」「スパゲティ・カルボナーラ」「サーモンのペンネ」の3品。予想通り、想像を絶するボリュームです(^_^;)。サラダもパスタも当然のごとく日本だったら2〜3人前サイズ。でもうま〜い♪ 特にカルボナーラ、美味しかった(カロリーのことは考えない考えない(笑))。
そのレストランは地元の人ご用達らしく、独り者らしい男の人が何人か、ピッツァなんかで夕食をしてました。イタリアの人って、男の人一人でゴハン食べてるのに、ちゃーんとデザートのケーキとか頼むんだよね(^^;)。日本じゃちょっと珍しい光景かも(当然のことながら、デザートもモノすごいボリュームです)。美味しかったんだけど、あまりにくたびれていたので店の名前は全然覚えてません。
・・・と思ったらクレジットカードの利用控えがあって、店の名前発見。Ristrante Pizzeria PARI(Via Rattazzi 3)というところでした。

 お腹もいっぱい(もうはちきれそうに(笑))になり、この日はホテルでバタンキュー(またも古い表現(^^;))でした。空港難民騒動のおかげで「時差ボケ」を感じるヒマもなく熟睡。あの騒動の唯一のよかった点だな(苦笑)。

 翌日の昼間はトリノ市内観光です。駅前から伸びるローマ通りを通り、王宮のある広場のあたりがトリノ観光のハイライト。ここでのお目当てはドゥオモ。トリノのドゥオモはあの聖骸布があることで有名なんです。聖骸布とは?キリストが十字架にかけられて死んだときに、彼の遺体を包んで運んだ布とされているもので、男性の体がレントゲン写真のように写っているのです(ほんとは中世時代の布なんだそうです。だから写っている男性はキリストではないのだ)。実は実物の聖骸布はトリノの博物館かどっかにあって、現在はドゥオモにはないのですが、精巧な写真が展示されていてそこに観光客が群がっていました。


展示されている「聖骸布の写真」を撮ってみた(クリックするとPhotoshopで色調反転した絵が出ます)

 さてお次は、「モーレ・アントネッリアーナ」という塔に行きます。ま、簡単に言えば展望台なんですが、展望台に登るスケルトンのエレベーターが結構怖い。そして頂上に着くとそこは石の柵があるだけのふきっさらしでもっと怖い・・・というなかなかスリリングな場所です(笑)。同じエレベーターに乗っていたドイツ人のごっつい男性が怖がっていてちょっとほほえましかった(^^;)。頂上からはトリノ市内とアルプスの山々が一望できます。風が強くて寒いけど。ちなみに塔の内部は映画博物館になってます。


塔の遠景(屋根の上の四角い柱で囲われてる所が展望台)

塔から見たトリノ市内とアルプス
 

 ほんとはフィアットの自動車博物館でも行って歴代のフェラーリF1マシンでも見てくるつもりだったんだけど、空港難民事件により時間がなくなって断念。こう書くとすんなり終ってますが、ぶらぶらしながら店をすかしたり、途中カリプロ銀行でACミランのチケット買ったりしているので、結構時間経ってます。夕方カフェ(トリノにはイタリア式の“バール”と、フランス式の“カフェ”の2種類があります。さすがフランス国境に近い土地柄)でお茶をして簡単にパニーニを食べ、いよいよデッレアルピへ!ほんとは前日にスタジオ・コムナーレまでユベントスの練習見に行こうという超ミーハーなプランを立てていたのですが、空港難民事件で・・・以下省略(笑)。旅の一日は貴重なんですよね(涙)。

 詳しくは別ぺージにて紹介しますが、10月終りの夜のトリノは超冷えます(^^;)。試合の終盤はすっかり体が冷えきって歯の根が合わなかったくらい・・・。秋冬にナイター観戦される方はあったかくして(昼間の格好より2段階プラスくらい)いかれることをお勧め。

サッカー観戦記はこちら!


おまけ <トリノで買物>

 私の旅行には外せない「お買い物」(笑)。今回はそれほど爆発しなかったのですが、それなりにご紹介(^^;)。
トリノの買物は、街の中心を通るローマ通り(Via Roma)がメインストリート。ブランドのお店も結構あります。直営店があるのは「フェラガモ」「ルイ・ヴィトン」「カルティエ」「マックスマーラ」「エンポリオ・アルマーニ」「ジョルジオ・アルマーニ」「フルラ」など。「サンカルロ1973」(Via Roma169、Via Roma173)というお店はセレクトショップで「プラダ」や「グッチ」なんかを扱ってます。
あと、駅を背にしてローマ通りと平行に1本&2本右側の通りにもお店が沢山。イタリアのデパート:リナシェンテ(Via Lagrange 15:リナシェンテ最上階にユーベポイントあり)やコインもこの辺りにあります。

 今回うちの母に頼まれてとあるメーカーのかばんを探してたんだけど、それがありそうということで行った店が「Durando」(Via Roma77)。残念ながら希望の色がなく目当てのかばんは買わなかったのですが、店を出ようとすると「このフェンディのコートは50%オフだ」「このマックス・マーラは今期物だけどウチでは全部10%オフだ。隣のマックス・マーラでは定価で売ってる物だ(マックス・マーラの隣なんですこの店)」「このカシミヤは最高級品だが今なら20%オフだ」などなどなど、ウルトラ熱心に売り込みをかけてきます(^^;)。お店の人の熱意に気圧されてついセーターを一枚お買い上げ〜(笑)。とは言っても、夜が予想よりも寒かったのでサッカー観戦用に良さげと思って買ったんだけどサ(早速、当日デッレアルピに着ていきました)。
あげくにはセーター買ってレジで支払いをしているつーに「2階はメンズだから、ちょっと見ていかないか」だって(^^;)。気の弱い日本人にはお勧めしないお店です(爆笑)。でも決してヤな感じじゃないんですヨ、念のため。
我々が売り込み攻勢をかけられてる最中に店の階段を降りてきた、韓国人とおぼしき東洋人の3人連れは、エルメスとグッチのでっかい紙袋を3つも抱えて出て来ました。かなりいいカモ・・もとい客だったと思われます(笑)。

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