飛んでイスタンブール
〜チャンピオンズリーグ決勝観戦記〜
2005年5月

<4日目> 続・イスタンブール傷心旅行

■さらに気を取り直して観光
 翌日、CNNではまだ盛んにファイナルの様子や、翌日リバプールに帰還した選手の模様なんかを放送しています。くぅ、心の傷がうずくぜ・・・_| ̄|○。

 今日の目的地も旧市街地。昨日と同じルートでガラタ橋へ向かいますが、海際へと降りていく坂が辛かったので、今日はなるべく歩かないように(^^;)することに。イスティクラル通りはトラムで、そしてガラタ橋までは「テュネル」という世界一短い地下鉄に乗ります。これは地下鉄っていうより地下を走るケーブルカーみたいな感じですね。
 新市街と旧市街の行き来はバス以外の交通機関がないので、ガラタ橋を歩くことに。この橋では、地元の人がずらっと並んで釣りをする名物橋なんだそうな。釣れてるのかなぁ?とバケツを覘くと、これが結構な釣果なんですね。びっくり。

 そして、こうやって橋を歩いて渡ってきて気づいたことがひとつ。ファイナルの日まで街中に「チャンピオンズリーグファイナル」のバナーがあふれかえっていたのですが、翌日はその数が激減。まだ写真も撮ってないのにもう撤去されてしまったのか?と慌てたのですが、ガラタ橋の上でそのナゾが解けました。誰かがバナーを切り取って持って帰っているらしいのです(^^;)。なくなっているバナーをよく見ると電柱への取り付け部分が切られて持ち去られているのがわかります。さ、さては・・・・・( ̄□ ̄;)!!

街中にあふれていたCLファイナルのバナー
金曜日にはかろうじて発見できる程度に激減
これはようやくガラタ橋の上で見つけた一枚。
さらに土曜日には市街地からはすっかり消えていた・・・
ガラタ橋の新市街地側にはF1の広告も
8月のイスタンブールGP開催時にはF1色に染まるのでしょう

■グランドバザール〜ブルーモスク〜地下宮殿
 ガラタ橋を渡ってからさらに旧市街地トラムに乗り、「グランドバザール」へ。
 この旅行記の<その2>で書きましたが、せっかくファイナルを見に来たのに、お土産になるものがあまり売ってなかったんですよね。パチもんでいいから、ミランとリバプールのロゴが入ったTシャツなんかがないかな〜と、淡い期待を込めてこの巨大市場にやってきたわけです。
 しかし、よっぽどUEFAの規制が厳しいのか(?)、期待していたような品物はありません。偽物度満開のミランやリバプールユニはあるんですけどね。宝石やら絨毯やら陶磁器なんかの客引きもうるさいので、早々に出てきてしまいました。

グランドバザール内にもチャンピオンズリーグのバナーが
(「グランドバザール商工会」ってのがいいですね)

 その後は昨日ふられた「ブルーモスク」に再チャレンジ。でもこの日は金曜日。イスラム教の休日なので、それ以外の日とは礼拝の時間が違うのだそう。行ってみたら、ぎりぎりまだ入れる時間で、なんとか見ることができました。もう30分遅かったら、また入れてもらえないところだったかも。
 モスクの中は、1枚が銀貨18枚分もの価値だったというイズニックタイルで飾られていて荘厳な美しさです。
・・・なんですが、なんだか香ばしいにおいが・・・・・。そう、それはまるでブーツを脱いだ後の足のような・・・・( ̄□ ̄;)!!。
モスクには靴を脱いであがります。そのえも言われぬかぐわしい香りは、モスクの床に敷き詰められた数百人、数千人の足に踏まれた絨毯から漂ってくるのでありました((((((^^;)。

美しいブルーモスクの内部
・・・でもくさい(^^;)
ドームの上部まで美しいタイルで覆われています

 ブルーモスクから退散後、普通ならアヤソフィアに向かうところなんですが、現在アヤソフィアの内部は修復中で全部は見られないとのこと。まぁそれならいっかーと、目的地を「地下宮殿」に変更です。
 ここも本当は「宮殿って言ってるけど、本当はただの貯水池。柱があるだけだよ」とトルコ人のオジサマに言われていたのですが、近かったので行ってみることに。確かに柱しかないといえばそれまでですが(^^;)、ひんやりと涼しくて、幻想的な雰囲気です(もちろん雰囲気はライティングで作り出されているのだけど)。言うほど悪くはないかも。でも入場料10YTLは確かにちと高いか。

ひんやり涼しくて幻想的な地下宮殿
地下宮殿のメドゥーサの首

■メフテル〜アクメルケズ
 なんだか今回は食事に関して結構貧しい旅行になってしまいました。CLファイナルの日にちょっといい昼ごはんを食べましたが、それ以外は時間がとんでもなかったり、疲れすぎていたりで、微妙に食いっぱぐれ気味。毎日「ホテルの朝ごはんが主食」状態(^^;)。なんとまだドネルサンドすら食べてなかったのです。
 もう今日明日しかないイスタンブールの日々、ちゃんと昼ご飯くらい食べよう!ってことで、ホテルそばのカフェでドネルサンドとチャイを楽しみました。
 給仕をしてくれるのは、まだ18歳くらいの若いお兄さんなのですが、時々ぽちゃっとした小学生くらいの子供もお手伝いをしています。きっとここんちの兄弟なんだね。するってえと、ドネルサンドを作ってるのはお父ちゃんで、レジにいるのはお祖父ちゃんなんだろうか?!(笑)

なかなか美味しかったドネルサンドとチャイ(紅茶)
どうしていつも食べる前に写真を撮れないのだろう(笑)>自分
このオジサンが作ってくれたのです

 ランチの後は、「軍事博物館」へ。毎日午後3時から、ここでメフテル(トルコ軍楽隊)のコンサートがあるのです。
向田邦子脚本のドラマ「阿修羅のごとく」の主題歌がこれなのよねーー、とダンナに言ってみたのですが、ダンナ(私より年は上ですが(^^;))には全然通じなかった模様(知ってます?やっぱ古すぎでしょうか??)。ちなみにその曲は「ジェッディン・デデン」というタイトルなんだって。
 この博物館はトルコ軍の敷地内にあるらしく、手前の別な建物はかなり厳重に警備されていて本物の銃を持った兵士の姿がちらり。柵から顔を突っ込んだら即座に撃たれちゃうのだろうか?!なんてバカなことを考えながら入り口を目指します。
 展示物を見て回り、コンサート会場に行くと想像していたよりはるかに立派なホールが待っていました。コンサートは「メフテルの説明ビデオ(英語)」→演奏第1部→「説明ビデオ(トルコ語)」→演奏第2部、という具合に進行します。お目当ての「ジェッディン・デデン」は2部に演奏されたので、途中で席を立たなくってよかったです(^-^)。日本の観光客も多数見学しており、なんと「さくら」のメフテルバージョン(これが意外にハマっている)もありました。

 
中庭からホールに入ってきて演奏する
思いっきり逆光なので写真が撮りづらい・・・(^^;)
大太鼓のおじさんが一番目立っているのであった

 この後、さらに地下鉄に乗り新市街地の北へ向かいます。目的地は「アクメルケズ」というショッピングセンター。ここに何しに来たかというと、フェネルバフチェのグッズショップ「フェネリウム」に行きたかったのです。
 イノニュスタジアムでベジクタシュのキーホルダーを買ってから、「イスタンブール3大チームのキーホルダーを集めよう!」という物好きな決心をした私達(^^;)。ガラタサライのショップはイスティクラル通りのベネトン脇を入った路地にあるのですぐ行けたのですが、フェネルバフチェのショップはここ「アクメルケズ」内以外にどこにあるかわからなかったので、遠征してきたというわけでした。

左から「ベジクタシュ」「フェネルバフチェ」「ガラタサライ」
のキーホルダー
やっと揃いました(笑)
今年のトルコリーグのチャンピオンはフェネルバフチェ
アジアサイドではパレードもあったらしい
これは行きの機内でもらった新聞

 「アクメルケズ」には、スーパーも入っているしトルコブランドのお洋服などなど沢山のお店ありますが、ちょっと交通の便が悪い。我々のようにフェネリウムに拘らない人は、地下鉄のビリンジレヴェント駅の上にある「メトロシティ」という新しいショッピングセンターの方が行きやすいです。ここにもブティックやスーパーがあって(日本でもおなじみのZARAなんかも入ってました)、ちょっとしたお土産探しにグッドでした。トルココーヒーの粉なんかは、お土産屋よりスーパーで買うほうが断然安いしね。

 この日の晩御飯は、イスティクラル通りの「ハジュババ」という店で。ここも並んだ料理から好きなものを選べるので、注文が簡単。シシケバブやキョフテなんかを堪能。よく考えたら、今回のまともな晩御飯はこの1度だけだったのでした。トルコの料理は全般的に口にあったので、もっといろいろなものを試せなかったのは残念だったなぁ・・・。

 ようやくイスタンブール観光が楽しくなってきたところで、なんともう明日は帰国の日なんですね。
もう1日2日いたいくらいだよね・・・なんて話しながらホテルに帰ってくると・・・・テレビには、優勝パレードで盛り上がるリバプールの様子が・・・・(T_T)。せっかく忘れてたのにぃぃーー。

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